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【読】ガセネッタ&シモネッタ

ロシア語通訳、といえば私はこの米原万理女史がまず一番に頭に浮かびます。
おそらくそれは、以前読んだ女史の本が強烈だったからでしょうが。
こちら↓↓↓
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
(1997/12/24)
米原 万里

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『不実な美女か貞淑な醜女か』は、タイトルからしてすさまじいインパクトを残します。これが通常のフィクション小説の棚に置かれていたら見向きもしなかったでしょうが、語学系の棚に置かれていると、え、これは一体、と手に取ってしまうこと間違いなし。もちろん内容も、ご自身が考え実践されている通訳者論を根底にジョークも下ネタもからめつつ、読者を最後まで一気に読ませてしまう魅力にあふれていました。


今回手に取ったのは、その米原女史のエッセイ集。
こちら↓↓↓
ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫)
(2003/06)
米原 万里

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不実な~よりももう少し(というよりもかなり?)砕けて、ほんの少し(か?)下ネタが多い印象です。対談も2つ収録されています。
肩肘張らずに、気軽に読書をしたい、でもためになる本を読みたい方にはお勧めです。
矛盾しているようですが、軽妙な語り口で、言葉に対する意見をずばりと一言アクセントに入れている。また各エッセイのテーマがまた通訳者ならではのものが多いです。

厳重警備なガードマンへの「開け胡麻」な呪文の下り、ダジャレを好む通訳者の病など、電車内での読書だというのに思わず顔がゆるんでしまいましたもの。

また、対談でのエピソードで非常に参考になったことがひとつ。もちろん全編にわたって参考になりまくりではありましたが、今の私に特に刺さったものがあります。

「言語学をやる人が文学を読んでいないんですよね。(中略)言葉を愛するのなら、言葉の博物館である文学も愛してほしい。もちろん方法論は違うのですが、でも基本的にそれが根幹にないと、お話にならないと思うんです」
(本文108頁より引用)



文学に限らず、その国に住まう人なら最低限知っている知識もこれに含まれると思います。ここ最近でいえば、アメリカならばスターウォーズとスタートレックは必要にして最低限ですとか、マザーグースは英語圏の根底にあるだとか、そういったことを聞きますとただ言語を学ぶだけでは不十分なんだなあ、と思ってしまいますね。
まだまだまだまだ、学ぶことはたくさんあります。そして同時に、日本文学も読まないとね、と自分への戒めも。

軽快に最後まで読み切ってしまいましたが、この本もまた何度もお世話になること、間違いなしです。
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